AIによる自動化が注目される中、ノーコード・ローコードで強力なワークフローを作成できる「n8n」は、AIエージェントの構築に最適なツールです。そしてAIエージェントとは、人間が設定した目標に向けて自律的に計画を立て、実行し、環境に適応しながら行動する人工知能システムです。ここでは、n8nを使ったAIエージェントの作り方と、n8nの契約方法について詳しく解説します。
目次
n8nとは?
n8nは、400以上の外部サービスと連携できるワークフロー自動化ツールです。直感的なUIでノーコードでも利用でき、OpenAIなどのAIサービスとも簡単に統合できます。AIエージェントをn8nで構築することで、チャットボットや自動要約、スケジューリングなど、さまざまな業務自動化が可能になります。

n8nでAIエージェントを作る手順
STEP
n8nアカウントの作成・準備
- n8n公式サイトにアクセスし、アカウントを作成します。クラウド版は14日間の無料トライアルが利用可能です。
- セルフホスティング(自分でサーバーにインストール)も可能で、この場合はサーバー代のみで利用できます。
STEP
サービス連携用Credentialsの設定
ダッシュボード右上の「Create」→「Credentials」から、OpenAIやGoogleなど連携したいサービスのAPIキーや認証情報を登録します。
STEP
ワークフローの作成
- 「Create」→「Workflow」で新規ワークフローを作成します。
- ワークフローはドラッグ&ドロップでノード(処理単位)を配置し、接続していきます。
STEP
ノードの追加と設定
- 例として、以下のようなノードを組み合わせます。
- トリガー(例:Webhook、チャット受信など)
- AIエージェントノード(OpenAIやGoogle Geminiなどの言語モデルを指定)
- 必要に応じてGoogle SheetsやSlackなどの連携ノード。
STEP
プロンプト設計とAIモデルの選択
- AIエージェントノードでプロンプト(AIへの指示文)を設計します。
- タスクに応じてGPT-4やGeminiなど最適なモデルを選択します。
STEP
ワークフローのテストとアクティブ化
テスト実行で動作確認し、問題なければワークフローを「アクティブ化」して運用開始します。

例:案件要約AIエージェントの構築例
- Google Sheetsノードで案件一覧データを取得
- OpenAIノードで「案件を要約して」とプロンプトを設定
- Slackノードで要約結果をチャンネルに通知
n8nの契約方法
クラウド版(公式ホスティング)
- n8n公式サイトからアカウント登録し、プランを選択します。
- Starter(€24/月)、Pro(€60/月)、Enterprise(要問い合わせ)の3プランがあり、Starter/Proは無料トライアルあり。
- クレジットカード、Google Pay、PayPal、Apple Pay等で支払い可能です。
- プランによってワークフロー実行回数や同時実行数などの上限が異なります。
プラン | 月額費用 | ワークフロー実行/月 | アクティブWF数 | 同時実行数 | 共有プロジェクト |
---|---|---|---|---|---|
Starter | €24 | 2,500 | 5 | 5 | 1 |
Pro | €60 | 10,000 | 15 | 20 | 3 |
Enterprise | 要問合せ | 無制限 | 200+ | 200+ | カスタム |
セルフホスト版(自分でサーバー設置)
- n8nを自分のサーバーやVPSにインストールして利用。利用料は無料ですが、サーバー代が別途必要です。
- Dockerや各種クラウドサービスのテンプレートを使えば、数分でセットアップ可能です。

まとめ
- n8nはノーコードでAIエージェントを柔軟に構築できる自動化ツール。
- クラウド版は公式サイトから簡単に契約可能、セルフホストならコストを抑えて運用も可能。
- OpenAIやGoogleなどのAIサービスと連携し、プロンプト設計とノードの組み合わせで多彩なAIエージェントが作成できる。
AIによる業務自動化を始めたい方は、まずは無料トライアルやセルフホストでn8nを体験してみましょう。

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